採用人数は10名未満の中堅・中小企業だからこそ、インターンシップを新卒採用に活用しよう!

「最近お取引先も増えてきたし、社内の年齢構成のバランスもとりたいから久しぶりに新卒採用をしようかな。総合職と事務職をひとりずつ採用したいのだけど…」

離職率が低く、顧客との取引も長く安定している優良中堅・中小企業さまのなかには、「毎年新卒採用をするわけではありません」というケース、少なくありません。

久しぶりに新卒採用をしようかと以前使っていた〇〇ナビの会社に連絡をしてみたら、「以前と同じプランでは、まったく採用なんてできませんよ!」と言われてしまい、予算も手間も予想外…というお悩みをお持ちではありませんか?

そんな企業様にまず取り組んでいただきたいのが「インターンシップの実施」です。

「インターンシップなんて、有名企業だけの話でしょ?」と思い込まれているならもったいない!多数の学生を集客する必要のないインターンシップは、中堅・中小企業様にこそ実施していただきたい採用手法です。

インターンシップが実質的な「採用の場」になっています

新卒就職サイト「キャリタス就活」を運営する株式会社ディスコが実施した企業調査によると、「2020年卒の採用で注力したいこと」のうち、第一位はインターンシップの実施・見直しでした。割合はなんと60.9%。2年前の2018年卒時点の調査では、48.5%の回答だったことと比較しても、企業がインターンシップに力を入れ続けていることがわかります。

出典:株式会社ディスコ「2019 年卒・新卒採用に関する企業調査-内定動向調査」~2019 年 3 月卒者/2020 年 3 月卒者の採用活動~ 月卒者の採用活動~ 月卒者の採用活動~<2018 年 10 月調査>

しかし、その実態は、「プレ期の会社説明会に職場見学を足したもの」という程度になりがちな「半日」「1日」という実施期間のものが過半数を占めます。

人事採用担当者だけで「インターンシップ」を開催しようとする点に限界があるのです。

それでも、企業の声を拾っていくと、「インターンシップから採用した学生は辞退率が低い」「優秀な学生はインターンシップから採用できた」と、企業規模を問わず高い評価がでてきます。

なぜインターンシップから優秀な学生が確保できるのか

まずは、「なぜ」インターンシップが学生確保に効果的な手法なのかを確認していきましょう。

  • 就職サイトがオープンする3月1日よりも前に学生とコミュニケーションが取れる
  • 一般的な採用選考での情報提供よりも、深い情報提供ができる
  • 一般面接の合格者よりも辞退率が低い
  • 学生を集める費用が一般選考よりも少なくて済む
  • 企業側も、面接よりも学生理解が進むため採用の満足度が高い

もちろん、「インターンシップ」という名前に遜色ないコンテンツにしなければ、学生の満足度は上がりません。そのぶん手間がかかること、入社までの時間が長いため、フォロー期間が長くなること、インターンシップに参加した学生が全員採用基準に達しない可能性もあるなど、デメリットもあります。

しかし、それを上回るメリットを多くの企業が実感しているのは事実です。

実際の仕事内容と、職場を体験する安心

どんなに説明会に多数の学生が集まっても、予定人数を大幅に上回る内定通知を出せても、入社に至らなければ結局意味はありません。また、入社して数か月以内に多くの新入社員が離職してしまうような状況も避けなければなりません。

最終的にどの会社に入社するかを決めるにあたって、学生が不安に思っていることが3つあります。

  • 「職場の人たちとの人間関係」
  • 「思っていた仕事通りの仕事ができるか」
  • 「今気がついていない、ないか悪い条件がないか(給与や休みなど)」

これらは、大手であっても、有名企業であっても、保証されるわけではありません。入社する会社を決定するにあたって、この3点に不安感がないことは非常に大きなアドバンテージとなります。

中堅・中小企業様の採用の特徴として、4月以降の配属先をあらかじめ「確定」させておきやすいという点があります。

配属先の部署と職種、実際に誰が上司になり、どんな同僚がいて、どんな雰囲気の職場で働くことになるか、残業代はどれくらい出て、有給の取得状況はどうか、具体的に情報提供ができることは非常に大きな意味があります。

「とはいえ、そんなに給与が高いわけでも休みが多いわけでもないのですが…?それなら何も伝えない方がいいのでは?」とお考えになる企業様もあるのですが、学生側としても、そこまで大きな「メリット」を期待しているわけではありません。(そのような学生は、そういうPRをしている企業を目指します)

「ブラック企業と呼ばれるほどの環境でないかどうか」「一般的なレベルか」という点が知りたいと考えている学生がほとんどです。よりよく見せよう、と考える必要はないのです。

インターンシップと採用選考を組み合わせる

「インターンシップは、3回生の夏休みや春休みにだけするもの」と考える必要はありません。優秀な学生に会うために、また安価に利用できるインターンシップサイトを利用するために、3回生のうちにインターンシップに取り組むことももちろん大切です。

中堅・中小企業様であれば、「選考の本番のタイミング」で、インターンシップと同程度の情報提供をしながら、長い時間をかけて同時に「選考」も行うというスタイルをご検討されてはいかがでしょうか。

学生と企業、双方が納得して入社に至るための選考の仕組みづくりが気になる!という企業様、ぜひCAキャリアにお問い合わせください!

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