良い採用活動は、良い採用説明会から ~説明会の場所と対応が重要な理由~

就職希望者と初めて顔を合せる採用説明会。今まで画面や紙面でしか伝えられなかった情報に比べて、一気に「雰囲気」を伝えられる採用説明会での印象が、その後の志望度合いに影響を与える、ということは人事採用担当者ならだれでもご存知のことでしょう。

しかし、「それでは、具体的にどうすれば、その学生の志望度合いを説明会で向上させることができますか?」と聞かれて自信をもって即答できる方は、そう多くはないと思います。WEBで検索して出てくる、「良いと思った会社説明会ランキング」に出てくるのは大手企業の名前ばかり。内容で調べてみても、「社員の人がたくさん来てくれた」「社長の話を直接聞けた」「参加型のゲームがあった」「わかりやすい映像で仕事内容を知ることができた」「希望部署ごとに座談会があった」・・・などなど、人事採用担当者一人で、全国の事業所ごとに行われる会社説明会を担当しなければならない中堅・中小企業の人事採用担当者にとっては、「とても真似できない・・・」とため息をつきたくなる内容ばかりが上位にずらっと並びます。せめて、社員紹介を一人、と支社の営業部長に若手ホープの時間を一日空けてくれるように依頼しても、「今忙しいんだよね~」とあっさりかわされてしまって困っている採用担当者様に、「少ない費用で・効率的に・自社に対する印象を上げるコツ」をご紹介いたします。

1.どんな学生に、「いい会社だなあ」と思ってもらいたいですか?

ここでの大前提は、「全ての企業にとって『いい学生』が存在しないように、その学生にとっての『いい会社』も違う、ということ。例に挙げると、「職場の雰囲気が良い」という項目は、今も昔も学生モニターアンケートなどで、会社選びの基準として上位に挙げられています。

その次のステップとして、「わが社は職場の雰囲気が良く、休日でも社員同士で釣りやサッカーに興じるメンバーが多いなど、私生活でも連帯感を持っています」という表現をしたとします。ここで大切な事は、「全ての学生にとって、休日も職場の人と行動を共にすることがよいという評価になるとは限らない」、ということです。

しかも、「良い雰囲気だと学生に感じてもらいたいがために、社員の中でごく一部の仲良しメンバーだけれどもうそではないからそう表現した。しかもそのメンバーは社内の営業成績のよいチームメンバーではない」というようなことでは、「休日もどっぷり仲良くなって、色々お世話もしてもらいたい!」と考えるような学生だけが志望度合いをあげて、「仕事は仕事。きっちり働くけれども、プライベートは趣味を満喫したい」という人の志望度合いは駄々下がることになります。「わが社で戦力になってきた人は、どんな状況を雰囲気がいいと感じるのだろう?」ということを把握するのが第一歩です。

2.すぐできることから始めよう

「マイナス評価をされないこと」印象を良くする以上に、印象を悪くしないことが一番の早道です。「そんな事はしないですよ」と多くの採用担当者は仰います。果たして、そうでしょうか?

  • 自分ひとりで説明会のセッティング。プロジェクタの接続の調子が悪くて、開場時間を15分過ぎてしまった。説明の中に、「営業は時間厳守が絶対です」のコメント。気まずい。
  • 説明会後、一人ひとりと面談の予定。今回は参加率が良く、最後の学生と面談が終わるのに2時間待たせてしまった。その間、アナウンスもお茶の一杯も提供することができず、申し訳ないことをした。
  • 会社説明会の受付で、ついフランクになりすぎてしまったよう。女子学生の反応がいまひとつなのは気のせいだろうか・・・
  • 午前の部の質疑応答が長引いて、午後の部の資料セッティングに慌てて、大切な資料が一部配布されていなかったことに翌日になって気がついた。エントリーシートと履歴書、抜けがないように注意することと何度も注意した手前連絡を取りづらいが、志望動機にかかわる書類なので郵送料もかかるが送付しなければならない。
  • 遅刻者の対応をするスタッフがいないことに、説明会が始まってから気がついた。どうも通路をうろうろして、よその会議室に入ってご迷惑をかけてしまったらしい。
  • 若手社員を一人、応援要員としてつれてきたが、学生相手だと油断したのか、自分の目から見ても対応が横柄な感じになっていた。学生への対応の仕方をレクチャーしておかなかったのが失敗か。
  • 説明会の開催場所、予算重視で選んだら、地図で見るよりはるかにわかりづらい場所だった。しかも、入り口も暗くて、喫煙コーナーからの匂いも気になる。本社もこういう雰囲気だと思われていないだろうか。

「わざとやったわけではないけれど、学生の心象を悪くしてしまう例」を挙げてみました。「ちょっとしたこと」で左右されてしまうのが会社の印象。

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2018.08.07