ビジネスマナー検定の種類は?代表的な「ビジネス実務マナー検定」の概要や受験法を解説

ビジネスマナーに対する知識や能力の証明となる資格が「ビジネスマナー検定」です。ビジネスマナー検定と一言に言っても、検定の種類が多くどの検定を受けていいか分からない人も多いのではないでしょうか。ここでは、ビジネスマナー検定の種類と、代表的な検定である「ビジネス実務マナー検定」の概要や受験方法などを解説しています。これから検定にチャレンジしたい人もぜひ参考にしてください。

ビジネスマナーの検定とは

現在日本国内で実施されている代表的なビジネスマナー検定は、大きく分けて「ビジネスマナー実務検定」と「マナー・プロトコール検定」があります。

いずれも文部科学省後援検定であり、ビジネスマナー実務検定は、「公益財団法人 実務技能検定協会」 が、マナー・プロトコール検定は「NPO法人日本マナー・プロトコール協会」 が運営・実施しています。

ビジネスマナー検定はビジネス社会の基本常識が身に着いているのかを判断する検定で、マナー・プロトコール検定は日本人として必須のマナーに加えて、国際儀礼である「プロトコール」が身に着いているかを判断する検定、という違いがあります。

これらのビジネスマナー検定に合格すると、ビジネスマナーやプロトコールが身に着いていることの証明となり、以下の3つのメリットが得られます。

  • 履歴書の資格取得欄に記載できるので、就職や転職に活かせる。
  • ビジネスや日常生活、国際社会と色々なシーンで正しいマナーやプロトコールが発揮できる。
  • 接客業やマナー講師など、ビジネスマナーやプロトコールの能力や知識が活かせる職への道が開ける。

ビジネス実務マナー検定とは

ビジネスシーンで身に着けておくべき実践的なビジネスマナーの指標となる資格が「ビジネス実務マナー検定」です。社会人としてぜひ取得しておきたい、ビジネス実務マナー検定の概要を見ておきましょう。

概要

ビジネス実務マナー検定とは、ビジネス社会の基本ルールである「職場常識」が身に着いているかを測る検定です。社会人として適切な行動や判断ができるか、人間関係やビジネスマナー、コミュニケーションスキルを理解し実践できているかが問われます。

秘書検定との違い

ビジネスマナー実務検定と同じく「公益財団法人 実務技能検定協会」が運営・実施している検定に「秘書検定」があります。秘書検定もビジネスマナー実務検定と同じく文部科学省後援の「ビジネス系検定」にあたります。

秘書検定も、社会人として働く上で身に着けておくべき常識を測る検定です。ただし、ビジネスマナー実務検定がコミュニケーションスキルや人間関係など、ビジネスマンとしてのマナーやスキルに重きを置いているのに対して、秘書検定は社会人としての基本的な常識を秘書技能として集約し、測る検定になっています。よって、基本的なマナーを身に着ける上で有効な検定であるのは同じですが、秘書検定は受験難易度が高くなれば高くなるほど、秘書としての専門性の高さが求められる傾向にあります。

さらに、ビジネスマナー実務検定は社内外とビジネス上で関わる人間関係全てにおけるコミュニケーションや対応能力も測りますが、秘書検定は接遇するお客様や上司に対するコミュニケーションや対応能力に重きを置いている特徴もあります。

どんな問題が出題されるの?

ビジネス実務マナー検定は、「必要とされる資質」「企業実務」「対人関係」「技能」の 4つの出題領域より 問題が出されます。

必要とされる資質とは、行動や判断、身だしなみや自己管理、仕事の進め方などビジネスマンとしての資質や執務要件に関する問題が出題されます。例えば、3級なら「仕事の指示の受け方」、2級なら「職場における協調性とは」などです。

企業実務とは、業務分掌や職位・職制、会社の社会的な役割についての理解や知識を求める、組織の機能についての問題が出題されます。例えば、3級なら「注文した物と違うものが届いた場合の正しい連絡先」2級なら「異動の内示を受けた時の適切な行動」などです。

対人関係とは、人間関係の心理や対処法への理解や知識、ビジネス実務としての服装やマナーを実践できるか、人間関係への結びつきや正しい敬語、目的に応じた話し方ができるか、慶事や弔事の正しい作法や服装、知識と一般的な交際業務についての知識を測る問題が出題されます。例えば、3級なら「断りの言葉を柔らかく言う時の正しい表現」、2級なら「訪問先での正しいマナー」などです。

技能とは、情報の収集や整理、伝達に関する理解、文書作成や取り扱いに関する理解、会議の知識や運営に関する理解、事務機器や事務用品への知識を測る問題が出題されます。例えば3級なら「電話で伝言を受けるときの正しい方法」、2級なら「総会の定足数を満たす人数とは」などです。

ビジネス実務マナー検定がおすすめの人

ビジネス実務マナー検定は「職場常識」の育成を目的にした検定です。よって、ビジネスシーンですでに活躍している現役の社会人の人はもちろん、これから社会に出る学生の人にもおすすめです。実際に「飛騨高山高等学校ビジネス科」では3年生の選択科目「ビジネス実務」でビジネス実務マナー検定3級に取り組んでいます 。

ビジネス実務マナー検定の難易度

ビジネス実務マナー検定は1~3級まであり、球威に応じて難易度が上がっていきます。平成30年6月24日に実施された、第55回ビジネス実務マナー検定の結果や合格率は以下の通りです。

  • 1級…受験者数65名 合格者27名 合格率41.5%
  • 2級…受験者数1,324名 合格者数796名 合格率60.1%
  • 3級…受験者数2,981名 合格者数1,799名 合格率 60.3%

3級と2級は選択式であるのに対し、1級は選択式に記述式が加わります。

履歴書に書くときの注意点

履歴書には資格の正式名称と取得級を書きます。例えばビジネスマナー実務検定2級を取得しているなら「文部科学省後援 ビジネス実務マナー技能検定 2級」です。

履歴書には3級から記載できますが、十分な現場常識を兼ね備えていると評価されるのは2級からです

日程・受験料・申し込みの流れ

ビジネス実務マナー検定は年に2回、6月と11月に実施されます。受験するには、受付期間内に所定の3つの方法いずれかで申し込みと受験料の払い込みを行います。申し込み方法はインターネット申し込み、書店申し込み、郵送申し込みがあります。なお、インターネット申し込みはクレジットカードもしくはコンビニで、書店申し込みは申込時、郵送申し込みは現金書留で現金を申込書と一緒に添えて、受験料の払い込みを行います。

なお、詳しい各申し込み方法と次回の日程は、ビジネス実務マナー検定試験の公式サイトに記載されています。

ビジネス実務マナー検定問題集・本2選

最後にビジネス実務マナー検定合格のための問題集と参考書をご紹介します。ぜひビジネスマナー実務検定の勉強に役立てて下さい。

ビジネス実務マナー検定 受験ガイド

ビジネス実務マナー検定の出題範囲や内容を分かりやすく解説した公式参考書です。1級、2級、3級各級が発売されています。また、ビジネス実務マナー検定受験のためだけでなく、実際の企業の社員教育や研修にも活用できる一冊です。

出版元:早稲田教育出版

  • 3級:税込価格 1,080円(本体価格 1,000円)
  • 2級:税込価格 1,296円(本体価格 1,200円)
  • 1級:税込価格 1,728円(本体価格 1,600円)

ビジネス実務マナー検定 実問題集

ビジネス実務マナー検定の過去5回分の試験問題を収録しています。検定前に実際の問題を解いて受験勉強に活用したり、問題の出題形式や傾向を確認したりできます。3級と1・2級の二冊が発売されています。

出版元:早稲田教育出版

  • 3級:税込価格 1,296円(本体価格 1,200円)
  • 1・2級:税込価格 1,620円(本体価格 1,500円)

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